初版 1988年3月1日(昭和63年)
ISBN4−09−36631−9 C0052 ¥1400E
法隆寺・薬師寺の宮大工として、愛情をこめて”木の心”を語る西岡棟梁入魂の哲学!
常にもめるのは、ヒノキの強さのことですわ。学者たちはヒノキをそんなに強いと思っておらんのですな。法隆寺や薬師寺東塔が、千三百年保っているという現実をどう考えておられるのかな。 もし、法隆寺の解体・修理をずっとやっておかなかったら、塔をつくれ堂をやれといわれても「はいはい」とは言えませんわ。 自信がないでしょうな。法隆寺の伽藍が、わたしという者を育ててくれましたんや (本文より)
** 池添コメント ** 2005.11.13記
35mm PXでの撮影だったと思います。写真家の的確な露出設定と最適なフィルム現像のマッチングで素晴らしいプリントに仕上がりました。活版でこれほど質感・光を感じられる印刷が出来るとは、驚きの一冊です。梅田さんの撮影した物に関しては、見て頂ければ分かると思います。 この本を手にしてカメラマンに成った方や、私が暗室 龍を閉めた後、宮城県の山奥でこの本を大事にしている人に会ったりと、私にとっても忘れられない大事な一冊です。
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